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WritePlacerは、どんな英語試験?

WritePlacer は、学生のライティング能力を評価するために、米国やカナダの一部のカレッジや大学で使用されている英語能力テストです。このテストは通常、新入生の大学生、特に英語を母国語としない学生、またはライティングのスキルにおいて追加のサポートが必要な学生を対象に実施されます。WritePlacer は大学入試の合否判定に使われるというよりも、学生の入学時点でのライティング能力をWritePlacerが提供することによって、大学側が学生に対して適切な適切なサポートやヘルプを提供できるようにすることを目的としています。


WritePlacer は、学生の英語での読み、理解、書く能力を評価します。 学生は題材を与えられ、それに応じてエッセイを書くように求められます。エッセイは、文法、構成、一貫性などのさまざまな要因に基づいて、訓練を受けた評価者によって採点されます。 このテストは、大学に入学する学生がライティングのスキルをどの程度習得しているか、また、大学で求められているライティングに対してどれくらいレディネスがあるかなど測り、追加のサポートが必要かどうかを判断するのに役立つように設計されています。




■ WritePlacer の採点基準は?


WritePlacerのテストでは総合的な採点方法が使用されています。つまり、個々の要素を個別に採点するのではなく、エッセイが全体として評価されます。


エッセイの採点基準として挙げられているのは以下のポイントです。

  • エッセイの全体的な構成と一貫性

  • 主なアイデアの展開

  • 補足的な詳細と例の使用

  • 言語と文法の質

  • トピック(題材)に対処し、的確に答える能力

これらの各要素には、所定のルーブリックまたはスコアリングガイドに基づいてスコアが割り当てられます。

たとえば、「エッセイの構成と一貫性」は 1 から 4 のスケールで採点されます。

(スコア 4 が最高点、スコア 1 が最低点。)


次に、各要素のスコアを組み合わせて、エッセイの最終スコアを決定します。

このスコアは通常、1 から 8 のスケールで報告されます。スコアが高いほどライティング能力が優れていることを示し、スコアが低いほど、改善の余地があることを示しています。




■ カナダの大学に入るには、WritePlacerのどれくらいの点数が必要?


カナダの大学に入学する候補者に必要な WritePlacer のレベルは、特定の機関やプログラムによって異なります。 ただし、カナダで大学生活を送るためには、最低限の英語のライティングスキルを身につけていることが前提条件として挙げられます。一般的に、英語を母国語としない学生の入学時のレベルは、WritePlacerの5点ほどだと言われています。5のレベルでは、大学によっては入学前に所定のライティングコースの履修が義務付けられる場合もあります。


注意したい点は、WritePlacerは大学入試の合否に用いられる試験ではなく、学生の入学時点でのライティング能力を測る目的で提供されている試験だということです。

大学入試においては、カナダでは一般的に、TOEFL、IELTS、または CAEL などの英語試験で英語力を証明することが要求されます。 (多くのカナダの大学では、IELTSでは 5.5 または 6.0 以上、TOEFL iBT では 80 以上のスコアが入学条件として必要とされています。)




■ WritePlacerのサンプル問題は?


WritePlacerの公式サイトから、サンプル問題を1題みることができます。

以下にそのサンプル問題を記載します。



(原文)

Sample Prompt

Passage

An actor, when his cue came, was unable to move onto the stage. He said, “I can’t get in, the chair is

in the way.” And the producer said, “Use the difficulty. If it’s a drama, pick the chair up and smash it.

If it’s comedy, fall over it.” From this experience the actor concluded that in any situation in life that

is negative, there is something positive you can do with it.

Adapted from Lawrence Eisenberg, “Caine Scrutiny.”


Assignment

Can any obstacle or disadvantage be turned into something good?



(日本語訳)

サンプル問題

文章

俳優は、合図が出たときに舞台に上がることができませんでした。 彼は、「入れません、椅子が邪魔です」と言いました。 そしてプロデューサーは「難しさを生かしなさい。ドラマであれば椅子を持ち上げて壊しなさい。もしコメディなら、椅子を倒しなさい。 この経験から俳優は、人生のどのようなネガティブな状況でも、ポジティブにできることがあると結論付けました。

ローレンス・アイゼンバーグ著 “Caine Scrutiny” からの抜粋。


課題

どんな障害や不利な状況も、何か良いことに変えることができますか?





■ WritePlacerはどこで受けられる?受験方法は?


WritePlacer は通常、テストを実施するカレッジや大学で管理されています。教育機関が WritePlacer を実施する場合、受験方法や場所についての情報が、教育機関側から受験者に提供されます。 多くのカレッジや大学では、キャンパス内、または、テストセンターを通じてWritePlacer を実施していますが、外国人留学生向けに、オンラインまたはリモートで実施しているカレッジや大学も多くあります。


オンラインで受験する場合、一般的には、まずはZOOMなどのビデオ通話ツールを使って学生と大学側で通話をしながら手続きを行い、その後にAccuplacer (WritePlacerの運営元) のウェブサイトに繋げられ、学生はAccuplacer のウェブサイト上で受験をするという形式が取られています。




■ WritePlacer の受験中、閲覧は可能?持ち込みはOK?文字数のカウント、スペルチェック機能は?


受験中は閲覧が不可で、オンラインのリモート受験であっても、辞書や他のウェブサイトの閲覧はできません。(試験中は、ビデオ通話ツールとAccuplacerの試験ページ以外は開いてはいけないと指示されます。)また、試験中は教育機関の担当者が試験監督にあたり、リモート受験であれば、ビデオカメラを終始オンにした状態で受験をし、試験監督間が適宜、受験中の様子を確認します。


受験には、メモ書き用の紙とペンは持ち込むことができますが、それ以外の物を持ち込むことはできません。また、試験開始前には、パソコンを動かして机の上と、部屋の中を360°ぐるりと見せるようにと指示され、受験者が不正行為が行わないように対策が取られています。


文字数については、Accuplacerのウェブ上の試験ページに直接入力していくとワード数がカウントされる仕組みになてっています。ただし、スペルチェック機能はありません。計時については、試験画面に表示はありませんが、試験中は教育機関側が、「残り30分」、「残り5分」など、タイミングに応じて残り時間を教えてくれるところが多いようです。また、オンラインのリモート受験でも、教育機関側から「何かあったら声かけて」というふうに、緊急時などには必要に応じて対応してくれるところが多いようです。








免責事項: このウェブサイトで公開されている情報は、記事が更新された時点で取得した情報を読者に提供することを目的としており、助言を与えるものではありません。特定の状況に関する質問については、英語試験の運営元にお問い合わせください。


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